2012年8月27日月曜日

「にーに」という役割と成長

「にーに」とは沖縄の方言で「お兄ちゃん」のことです。

17日に3男が生まれ、
4歳と2歳の息子達は「にーに」なりました。
退院した日、
さぞかしお母さんがいなくて寂しかったろうに…と心配していた私に2人の息子達は
「ゆーくん(3男の名前)がきた!抱っこさせてー」
と大喜びで、心配は無用だったようです。

長男はクッションやタオルをひきつめ
「ゆーくんが気持ちよく寝れるでしょ♪」
とソファーに弟のためのベッドを作ってくれました。

次男は自分のおもちゃを持ってきて
「ゆーくん遊ぶ?ハイこれ」
と弟の世話をしようと一生懸命でした。



長男は泣き虫で自分の思いをコントロールすることが苦手です。兄弟一の甘えん坊で自分を中心に見てくれないと拗ねてしまいます。

そんな長男は
「ゆーくんがいるから抱っこ抱っこ言わないよ!」と次男に教えたり、
遊びたい気持ちをグッと押さえて片付けを頑張ったり
次男の着替えや手洗いを手伝ったり…
2人のお兄ちゃんになるために
大きく変わりました。



次男はわがままで、自分のことしかあまり考えません。誰かのために頑張ることを知らないかのようです(笑)。最近は泣けば叶えてもらえると、なんでも大泣きするようになりました。

そんな次男は
「ゆーくん抱っこしたい。可愛いね」と弟がいることに喜びを感じているようです。
泣いても一度ぎゅっと抱いてあげると「もう泣かないよ」と強気の発言もするようになりました。
自分で着替えたり、頭洗ったり、今までやろうともしなかったことをチャレンジするようになりました。






息子達と向き合うなかで
沢山のことを教えてもらっています。

子どもは自分の周りの環境から
刺激を受け自分のしたいこと、する必要があると思うこと、『作業』を選択していける。

お母さんの期待
お父さんの期待
兄としての役割

そういった環境からの呼び掛けに応じ
その子自身が感じとった作業を
ちゃんと選んでいける。

大切なことは「○○しなさい」と指導することではなく、
自分がどんなことをどうして期待されているのかわかること。
お兄ちゃんならどんなことができるとかっこいい(自分自身が納得できる)のか、創造を膨らませられること。

そうやって選んだ作業をチャレンジできること。

なんだと思います。

2012年8月19日日曜日

産まれてきてくれて・・・

8月17日
16:53
3190gram

元気な男の子が産まれました。




お腹のなかで一緒にお話ししてきたから
安心して産まれてきてくれました。

綺麗なピンク色して
大きく泣いて

その声を聞くと
痛みも忘れてしまうから
不思議です


今日は3日目で
お部屋で一緒に過ごしています。
2時間もおっぱい飲んで
4時間も寝てしまうほど
この世界に安心しているようです。


産まれてきてくれて
ありがとう

2012年8月3日金曜日

メインストリームを掲げて・・・4年後




4年前になります。
2008年の作業科学研究誌にAlison Wicks先生の特別講演の記事
『メインストリームへ:作業科学を見えるように』
が掲載され、それを何度も呼んで大興奮しました。

私も!私も!
当時、地域の小学校に作業療法を届けはじめた頃で、
模索しながらも、教員に受け入れられる兆しが見えはじめた時でした。
同じ学院で仕事をしていた琉球OTさんとも
どうしたら社会に作業療法を伝えていけるんだろうと
熱く語っていたのを覚えています。


あれから4年。
いろいろ模索しながらたどってきた全ての道は
形になったもの
形にならなかったもの
苦しいだけで終わったもの
自信を持たせてもらったもの

いろいろな結果を色づかせています。
その結果はどうあれ
全ては自分の中の経験として意味のあることとして
私自身は納得していることばかりです。

その経験の中から、今また違う花が咲いているので
メインストリームを意識して書き留めておこうと思います。






2年前、地域のママ友達からSOSがありました。
保育所で「発達検査を受けてきてもらいたい」と急にいわれたとのことでした。
次年度支援員をつけたい保育所の所長(安全という危険)と
発達障害という診断をもらってからの息子の人生に不安を感じる両親と
その間をつなぎながら、本当に大切なことをともに考えていけるよう関わったことがありました。


その友達が保健師さんだったこともあり
“作業療法士”が地域に貢献できる新たな道を造っていけるようになりました。

それが現在の「検診後事後教室」の参加につながっています。

その教室の中で現在は他の専門職と一緒に働いています。
従来のスタイルを学びつつ、作業療法士として大切にしていくことは守り続けています。

「生活(作業)に焦点を当て、子どもと親がその子の生活に納得し自信を持って参加していけること」


そのため、
その実現に不必要な、医学情報は取り扱いません。
その実現に不必要な、評価もしません。
その実現に不必要な、医療との繋がり(診断をつける)は進めません。

そして、
その実現に必要であれば、その生活にどんな利点があるのかなどを説明した後評価を実施しています。
その実現に必要であれば、保育所にも行きます。
その実現に必要であれば、保育士と保護者とともに目標を共有します。



その関わり方は
従来の専門家の関わり方と違います。
生活(作業)の実現のプロである私達にしかできない関わり方だと思います。
そしてそのことを、実践を通して
保健師や保育士、保護者、保健福祉課の行政が感じてくれつつあります。
事後教室にとどまらない今後の作業療法士の職域につながりつつあります。


メインストリームへ・・・

他職種と連携しながら
たとえ長い文化が作り上げてきた従来のスタイルがあろうとも
自分(作業療法士)の信じることを最後まで突き通す先に
それはあるんだと今感じています。